お客様事例:リフォーム
「小菅建築所さんに、こんな小さな工事をお願いできるもんなんでしょうか?」
そう言ってお電話をいただいたのが、ずっと横須賀に住まわれているというAさんご夫婦でした。
「小菅建築所さん、よく知ってるよ。この昔の写真を見て、なんだか懐かしい気分だ」
旦那様のお話を聞いていると、どうやらチラシを見てのお電話の様子。
「チラシを見ていると、大きな工事ばかりやってるようだけど、うちみたいな小さい工事もやってくれるんだろうか?」
確かにチラシには大きな商業施設や行政のお仕事を大々的に掲載していたこともあり、Aさんがそのように繰り返しおっしゃられたのも分かるような気がします。
「住まいのことであれば、釘一本からでも大丈夫ですよ。何でもやります」
私はそう伝えました。
「実は台所の床板が痛んでてね、今にも抜け落ちそうなんだ。できればすぐに見て欲しい。今日この後にでも来れませんかね?」
私は二つ返事でお伺いする旨を伝え、Aさん宅にお伺いしました。
実際にお邪魔してみると、確かに床板は危険な状態。
しかも台所という毎日使用する場所、Aさんも非常にお困りの様子でした。
これに対処する方法は2つで、全面張り替えか重ね貼り。
当然前者の方がコストが高く、後者の方が安くあがります。
「申し訳ないんだが、なるべく費用を抑えて欲しい」
Aさんのご要望を踏まえ、翌日、重ね貼りでのリフォームでお見積もりをお持ちしたところ、その場でご了承いただき、早速工事の段取りへ。
通常であれば2日間は工事期間をもらってやるところだったのですが、2日間も台所が使えないということでは、さぞお二人がお困りだろうと思い、1日で工事を終える提案をしました。
該当箇所のリフォームが予定通り無事に終了し、Aさんご夫婦にもお喜びでした。
しかしその翌日、ふと昨日のAさん宅のリフォームを思い出したとき、少し気になることが。
些細なことでしたし、自分の思い過ごしかも知れない、そう思って、もしAさんから連絡があれば対応しようかとも思いました。
ただ、私の性分なのでしょうか、どうしても気になってしまい、Aさんに電話をしてみました。
すると、Aさんご自身はお気づきではありませんでしたが、そこを見ていただくと、やはり懸念していた通りでした。
ここだけの話、それはこちらの不手際によるものではなかったのですが、またその日にお伺いをし手直しを。
「こんな小さな工事を頼んだのに、ここまでやってくれるなんて本当にありがたい」
奥様のこの言葉が聞けただけで行った甲斐がありましたね。
これは余談なんですが、そのときに
「フローリング材が余っていれば分けて欲しい、ちょっと下駄箱の上に使いたくてね」
とお話しをいただいたので、余っていたフローリング材を切って、また翌日お持ちしました。
3日間続けてお邪魔しちゃいましたが、おかげさまで今でもいろいろご相談いただける関係を築かせていただいています。