お客様事例:新築
お客様からご紹介いただいた30代のご夫婦と小さな女の子のご家族から、新築のご依頼をいただきました。
お客様との打ち合わせを経て、いよいよ着工。
お客様も新居がどのようになるのかと、頻繁に現場にお越しになります。
これはよくあることなんですが、現場が始まっていくと打ち合わせ時にはなかった新たなご要望をいただくことがあります。
今回も、ある程度出来上がった状態で階段の幅をもう少し広くしたいとか、床暖房の面積を広くしたいとか、その他機能面であったり、お子様の安全面をより考慮したいというご要望がいくつか出てきました。
もちろんその全てが実現できるわけではないんですが、現場に毎日常駐していますので、
お客様と私が顔を合わせる頻度も高く、リアルタイムでご相談に応じることができます。
「見たことのない職人さんと話をするのはやはり気を遣うんだよね」
「小菅さんのように、知っている顔がいつも現場にあると安心して見ていられるし、相談もしやすい」
お客様に安心していただき、何でもご相談いただける関係性こそが、
会社としても最も目指しているところでありますので、私もできる限りお応えできるようにお話しさせていただきます。
(もちろんご要望の中には、どうしてもお応えすることが難しいこともあるのですが笑)
そんな折、ご家族が現場にお越しになるある日から、
娘さんが私にだけ毎回アメをくれるようになったんです。
現場にいる他の職人にはそうではないんですが、いらっしゃる度に毎回アメをもらうように。
「どうして私だけなのかな?」と思っていたところ、奥様からこんなお話しが。
「娘も子供ながらに、小菅さんがいつもここにいる人だって分かるようになったんでしょうね」
「娘もここに来ることを楽しみにしてますよ」
そういったようにして、まさにお客様と一緒になって創り上げた新築のお引き渡しの日。
お施主様であるご家族が現地にお越しになり、新居に入られたときのことです。
「すごーい!こんなおうち初めて!ねぇねぇ私のお部屋どこなのー?」
娘さんがとても嬉しそうな表情でそう言いながら、今にも走り出しそうな勢いで家中を見回しています。
実際に住んでいただける方の、こういった表情を見ることができると、これまでの苦労もすべて報われるんですよね。
「途中からたくさんお願いをしてしまったけど、無理聞いてくれてありがとう!本当によくできてるよ。」
旦那様の方からも労いの言葉、安心できる瞬間です。
「ついでと言ってはなんだけど、ちょっと下駄箱に手を入れたいと思っていてね。聞いてくれるかい?」
もちろん私は「はい、なんなりとご相談ください」とお返事し、また新しいお付き合いを始めさせていただきました。